小池百合子は国政に復帰するか?

社会・2021-06-29 10:18
小池百合子は国政に復帰するか?
閉じる

小池百合子氏が緊急入院したとき「都民ファーストを見限ったな」と、思った人は多いはずだ。

小池氏が都民ファーストを見捨てたという噂は、小池氏が東京五輪中止を発表しなかった今年の6月1日に信ぴょう性が増した。
以前より都民ファが都氏選で惨敗の予想がされており、それを一発逆転するためには都民ファの公約が五輪中止以外ないと言われていたからだ。

しかし小池氏にその動きはなく、都議選についても特に都民ファーストを応援する素振りはなかった。
さらに言えば、都民ファースト代表の荒木千陽氏は、緊急入院した小池氏に代表の交代を依頼しているが、これが入院前なのか入院後なのかはハッキリしていない。

荒木千陽代表は小池氏の公設秘書を6年間も務めた人物で、いまも小池氏にもっとも近い一人ある。
そんな人が通常、本当に【重度の過労】で入院するほどの小池氏に選挙直前になって「政党の代表になって」とは言わないだろう。疲れてはいるだろうが、本当は入院するほどではなく、休養がてら次の一手を考えているのかもしれない。
著名人が何かあると、入院するのはいつものことだ

もうひとつまことしやかな噂がある。五輪成功の後、小池氏は菅首相や二階幹事長との密約があり、東京9区から出馬だ。
9区は公選法違反で辞職した菅原一秀元議員が出られないため“空き”がある。

小池氏にしてみれば、都民ファ惨敗の後、東京都議会は自民が第一党になることはわかりきっており、公明党も自民に付くことがわかっている。そうなっては、思ったような都政などできようがない。

それなら東京知事など辞めて、元々戻りたかった国政に戻ったほうがいい。菅・二階氏にしても、知名度が高く人気もある(なんと支持率57%)小池氏を、陣営に取り込んで、ライバルの安部・麻生氏を抑えたい。

つまり小池氏がこの時期に国政に復帰することは、当人にとっても菅・二階氏にとっても損はないのだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

関連記事
関連タグ
社会新着記事