すべての男は女にとってケダモノなのだ
エンタメ・2023-02-20 19:07ほとんどの女性は「男の本性」を知らないし、男性は「女の本性」を知らない。
さて先日、30代の女性に睡眠薬を混ぜた味噌汁を自宅で飲ませ、下半身をさわった疑いで82歳の男が捕まった。
被害女性は母親の友人で、容疑者とは幼い頃から自宅で食事をする関係であったという。その日も、被害女性の方から食事をしに82歳容疑者宅に訪れている。
ということは被害女性にとって容疑者は
「幼いときからよく知っている、安心できるおじいちゃん」
であったはずだ。
女性は下半身に違和感を感じて目を覚ますと、ズボンを脱がされ体を触られていたという。逃げ出そうとすると後ろから女性に抱きつくなどしてきたが、なんとか振り払って脱出。
体が動かないので、友人に救急車を呼んでもらったという。
82歳容疑者の言い分は「ズボンをおろして下半身を見たのは間違いないが触っていない。睡眠薬入り味噌汁は自分で飲もうと思ったが間違えた」というもの。
この言い訳を誰が信じられようか。
82歳容疑者が送検される動画をテレビで観たが、ヨボヨボで足元もおぼつかない老人であった。男性の82歳というと平均寿命の年齢なのだ。だが、この年齢になっても、性犯罪を行うほど、オトコというものは女性にとってケダモノなのだ。
日々のニュースを観ていると、官僚や学校の先生などが、薬物混入、痴漢、盗撮など性犯罪で捕まっている。
バレてしまったら、これまで積み上げたキャリアや信用が一瞬で消えてなくなり、離婚や家族崩壊の危険があると、わかっているハズなのに彼らはやってしまっているのだ。
犯人たちの中には、普段からいかにもやりそうな人ではなく、「まさかあの人が」という人もいる。
いつもはまじめで女性に優しく紳士的で柔和。そんな人が心の中に卑劣な性犯罪願望を潜ませている。そんな男性は少なくないのだ。
精神分析家の岸田秀は
「本能が壊れた人間は、幻想に基づいて性行動に走る」
と喝破したが、男はいつもエロい幻想を考えている生き物なのだ。
男性は、テストステロン・レベルが9歳から15歳までに20倍も増え、思春期以降、セックスのことしか考えられなくなる。
ある研究では「男は52秒に一度性的なことを考える」というものもあり、男は一日中性的なことを考えているらしい。
つまり女性が考える少女漫画の中のような理想的男性像は、まあ存在しないということだ。
しかし女性も同じ人間。男性が考える女性も、また存在しないのかもしれない。
「男の下ネタはファンタジー、女の下ネタはドキュメンタリー」という言葉あるそうだが、それはそれでオソロシイ。
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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