23人会食で信用失墜の厚労省

社会・2021-03-31 19:28
23人会食で信用失墜の厚労省
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最初に厚労省の官僚が、23人も送別会で夜中の0時近くまで飲んでいたという報道を知ったとき「官僚の人って、考える力が、相当残念な人たちの集まりなのかな」と思ってしまった。

官僚になると熾烈な出世レースを戦っているはずだが、この送別会に出た23人は一瞬で、その出世レースからこぼれてしまったわけだ。

もしかしたら、自分たちにマスコミが張り付いているとは、思っていなかったかもしれないが、このSNS全盛のネット社会。誰がいつどこで写真を撮りSNSにあげるかわからない。その場合も、一瞬で出世レースからこぼれることになる。

だからこそ、官僚でもっとも重要なのは「失敗しないことだ」と言われているくらいだ。「このご時世、それはマズいですよ」という官僚は1人もいなかったらしい。

今国会で田村厚労相が言うには「雰囲気を壊すので、言い出せなかった」という人もいたらしいが、これは国民よりも、部署内の空気を優先しているということだ。コロナ禍の中、こういう人たちが、医療や福祉の舵取りをしているわけだ。

さらに、送別会の予約をするとき、23時(午11時)以降もやっている店を探したと最初言っていたのだが、店側の証言によると「予約は9時まで」であり、そのあともズルズルと居座っていたというからたちが悪い。

お店の代表者いわく、「サービス業なので追い出すわけにもいかず」「いつ給付金や協力金が入ってくるかわからず、苦渋の選択で」あったとのこと。

その給付金・協力金の担当省庁も、厚労省なのだからシャレにならない。

この事態に、昨年末に自らステーキ会食をして非難ごうごうだった二階幹事長も「常識がない!」とオカンムリだ。(どの口が言っているんだと失笑しかないが)

かつては「日本は、政治家はダメだが官僚がしっかりしているから大丈夫」なんて言われたものだが「もはや政治家もダメだが官僚もダメ」となってしまったらしい。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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