東京五輪は最低五輪になる可能性大

社会・2021-05-05 15:25
東京五輪は最低五輪になる可能性大
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もし東京五輪開催となれば、3カ月後我々はどういう顔で五輪を観ているのだろうか? おそらく数か国はコロナ禍のためボイコットか、人数を絞っていることだろう。ロックダウンが続いている国から来た選手達は、練習不足であろうから最高のパフォーマンスは望むべくもない。

また競技によっては、五輪代表選手選考中というものが、日本だけではなく海外にもたくさんある。代表に選ばれているとしても、やるかやらないか不明のままでは選手も集中しにくかろう。

練習不足のアスリートで怖いのがケガだ。先日、五輪組織委は「200人のスポーツドクター募集。ただし無給。1日9時間労働で数日間」と発表した。また組織委員会は日本看護協会に対し、医療スタッフとして看護師500人の確保を要請している。

つまり3カ月前にして、ドクターも医療スタッフが全然足りていないということだ。

東京でもっとも暑い時期での開催は、もともとムリがあると言われており、東京五輪なのに、マラソンは札幌に変更されるなどしてきた。組織委としてはドクターや看護師に選手やスタッフだけではなく、熱中症や【新型コロナウイルス感染症の疑いがある人への救急対応】、体調不良者やけが人の治療を望んでいる。

五輪開催までに新型コロナウイルスを収束など不可能どころか、一般人のほとんどがまだワクチンを接種できていない中での開催となる。ちなみに昨年の7月末から8月のはじめが第2波のピークであった。今年で言うと五輪開催真っただ中ということになる。もし、開催中に観客にしても、選手やスタッフにしてもクラスターが発生なんてことになると、はたしてどう対処するのやら。

まだ無観客でやるかどうかは決まっていないが、観客を入れるとしても50%以下であろうし、なんとも寂しい五輪になりそうだ。もし東京五輪をやるとしたら、盛り上がりは歴史上最低の五輪になる可能性大である。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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