死後の世界ってあるの?
社会・2021-08-25 20:09人はだれしもいつか死ぬ。それは避けられない現実。では、人間は死んだらどうなるのか? まさに諸説あるテーマであり、おそらく人類が知性を持った時から、ずっと考えられてきた問題であろう。
死の世界は、宗教が担っていることもあるので、世界の宗教による死後の世界について述べてみよう。
日本仏教では死後、浄土へ行くという考えや、「地獄」から「天」まで6つの行き先(六道)があり、死ぬ度に六道のどこかで何かに生まれ変わるなど、宗派によって違いがあるようだ。
キリスト教では、死後にキリストの復活を待ち、復活後に最後の審判を受け、天国か地獄に行く。あるいは、死んだらすぐに天国か地獄に行く。煉獄という天国と地獄の中間のような所に行き、魂の浄化後天国に行くなどなど。
イスラム教、現世は仮の世界、死は来世への通過点。終末の日まで墓の中で眠り、終末の日に審判を受け、緑園(楽園)か地獄行きかが決まる。
など、宗教・宗派によって様々な考え方があるようだ。また臨死体験をして、現世に戻ってきたという人もいる。臨死体験の研究は結構あり、そこにはいくつかの共通点がある。
・幽体離脱(自分を見下ろしている)
・トンネルもしくは暗闇を通り抜け光の世界へ向かう
・亡くなった人、神やキリスト、天使などとの会話
・幸福感。現世に戻ってから死が怖くなくなる
・ときに自分の肉体に戻る決断をするなどなど
またそれぞれの民族・宗教観・文化などが反映され、日本人の場合、お花畑、亡くなった親しい人と会う人は多くいるが、神やキリスト、仏などと会うという例は少ないらしい。
そのため、脳科学的にただの幻覚という人もいる一方、生まれて一度も光を感じたことがないはずの全盲の人が、幽体離脱で自分の姿を見たり、他者と会ったりするという視覚体験をした人も多いというから不思議だ。
さて、死後の世界を信じるか信じないかは、あなた次第。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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