小学校教師が強姦で3度目の逮捕のなぜ?

社会・2022-04-15 19:54
小学校教師が強姦で3度目の逮捕のなぜ?
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「子どもが好きだから先生になりました」
「子どもが可愛いから教師を選びました」

学校の先生には極少数だが一定数の“ロリコン教師”がいると言われている。子どもが好きだから」の“好き”は、性的に好きという意味で、最初から自分の性欲を満足させるために教師という職業を選ぶ人たちだ。

今月、警視庁捜査1課が都内の小学生教師・河嶌健容疑者(46)を逮捕した。捜査1課とは殺人、放火、強盗、強姦といった凶悪犯罪を取り扱う部署である。逮捕された小学校の先生は、自分の教え子で卒業した女性を強姦した容疑で逮捕された。

この先生は、過去にも2度、自分の教え子を盗撮したなどで逮捕されており、常習であったようだ。しかしなぜ1度ならず2度も逮捕された教師が、先生を続けられたのであろうか?

それは学校側の隠蔽体質と事なかれ主義にある。学校でいじめ自殺が起こると、学校側は必ず言う言葉がある。「わが校にいじめはありません」しかしマスコミが児童生徒を取材すると、どんどん事実が出てきて「いじめを把握しておりました」と、校長や教頭が並んで頭を下げるのだ。

また、最近まではわいせつ行為などで免職になった教員でも、3年たてば教員免許を再取得できた。おそろしく身内に甘い体質がそこにある。そして同じことを繰り返される。

河嶌健容疑者も、たびたび女子児童に抱きついたり膝にのせたりする行為が目撃され、17年に停職3か月の処分を受けているが、翌年にはちゃっかり復職できているのだ。

22年4月から、わいせつ教師対策を強化する新法が施行されたが、教育界の体質を変えない限り、こういった事件は減らないだろう。それどころか、さらに隠蔽が強くなるおそれがある。

被害を受けた児童生徒で表に出てくるのは氷山の一角。影で何十倍の被害者がいると思われる。教育界は関係者を守りたいのか、児童生徒を守りたいのかが、いま問われている。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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