もっとも危険な添加物! それは普段使っているアレ

社会・2022-10-26 20:25
もっとも危険な添加物! それは普段使っているアレ
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ずいぶんと以前から「化学調味料は危険!」なんていうのが、ネットや書籍で出回っている。ホントかなと思って調べてみた。

いまもっとも我々の命を縮める添加物は何か!?

化学調味料だろうか?

食品保存料だろうか?

違うのだ! 現実的には塩と砂糖がもっとも危険なのである! WHO(世界保健機構)が推奨する1日摂取してよい塩は5g未満であり、米国心臓学会によると2.3gである。

しかし日本人のほとんどは、それ以上の約10gもの塩分を毎日摂取し、そのため毎年多くの人が高血圧や脳疾患、心臓病等により死亡している。

危険な添加物は塩だけではない! 砂糖もしかり! いまやよほど貧しい国の人々以外、過剰に砂糖を摂取し、糖尿病になり死亡しているのが現実! 世界の糖尿病患者はおよそ5億3700万! 糖尿病で死ぬ人年間670万!

ちなみに、2017年度のデータによると、世界中で戦争や紛争、テロによる死者数は10万8000人であり、殺人など犯罪起因による死者数は50万人。塩や砂糖は戦争やテロより危険ということになる。

では、いまだ世間で「危険だ」と騒がれている化学調味料はどうか?

化学調味料は現在、うま味調味料と言われているが、その正体はグルタミン酸ナトリウム。このグルタミン酸ナトリウムには、毒性がなく珍しいほど安全な食品なのである。その証拠に人体に害があるものはWHOが1日許容摂取量(ADI)を指定しており、塩は前述したごとく5グラム未満、砂糖は25グラム(小さじ6杯程度)。しかし化学調味料には指定がない。

国連食糧農業機関とWHO が合同で運営する『合同食品専門家会議』では、「グルタミン酸における神経毒性は食事による摂取条件では発生しない」と評価。他にも米国食品薬品局、ヨーロッパ食品情報会議、欧州連合食品化学委員会が安全性を確認しているほどだ。

しかし水でも飲みすぎると中毒を起こす。化学調味料のラットの急性経口致死量LD50(半数致死量)は20g/kgである。50kgの人間に換算すれば1kgの化学調味料になる。ちなみに塩におけるラットの急性経口致死量は3gであるから、塩の方が16倍以上危険であることがわかる。

化学調味料はかつて中華料理に多用されえいるとされ、中華料理を食べるとチャイニーズレストランシンドローム(中華料理店症候群)と言って、頭痛や痺れが出ると言われたが、これも科学的に否定されている。いまや化学調味料を危険というのは「どこかの秘密結社が世界を支配している」というのを信じるようなものだ。

化学調味料だけではなく、食品添加物全般を危険だと思っている人が多いが、それはマスコミなどがそう表現し不安を煽っているせいだろう。それよりも、もっとも危険で、もっとも当たり前に使っている、塩分と糖分の摂りすぎに注意し、なるべく控えたほうがいいのではないだろうか。

(※法律的には塩と砂糖は「食品」であって「食品添加物」ではないため、ここでは単に「添加物」としました。ご了承下さい)

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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