人生は外見に左右される

エンタメ・2021-10-21 20:27

「人を外見で判断してはいけない」とエライ人はいう。しかしそんな人でも、やっぱり人を外見で判断してしまうものだ。

そういうと外見に自信がない人はがっかりしてしまうかもしれないが、外見というのは容易に変えることができるのだ。カリフォルニア大学の心理学者メラビアンによると、人が他人に与える影響として

・表情 (視覚情報)6割
・話し方 (聴覚情報)3割
・話す内容(言語情報)1割

であるという。視覚情報としては、ファッションもある。つまり表情を明るくし服装や髪型を変えるだけで、かなり好感度は上がるというわけだ。

ではどんな外見が好まれるのか? これは男と女で差があるらしい。心理実験で、一方はイケメン・美人だが、服装はさえないハンバーガー屋の制服。一方は、顔は魅力的ではない男女だが、男は高価な紺のブレザーに高級時計。女は上流階級を思わせる服装を着てもらって、どちらを恋人にしたいかという実験をした。その結果は

・男性は、ハンバーガー屋の制服を着た美人を好んだ。
・女性は、顔は魅力的ではないが高級な服と時計をした男性を選んだ

というものであった。ある意味残酷な結果ともいえるが、モテたいと思っている男女には参考になる実験結果だと思う。

また、外見と犯罪の判決の実験では、美人とそうでない女性が罪を犯した場合、美人のほうが、判決が軽くなった。ただし中年の独身男性に取り入って詐欺をしたという設定の場合だと「自分の美しさを利用した」と判断され、通常より重い判決になった。
(ただし報道を見る限り容姿がいいとは言い難い女性に詐欺師が多いように思える。 ※個人的意見です)

最期にいくら外見を整えても、笑顔がなければ台無しだ。精神科医の斎藤茂太氏は「人の顔を美しくする最高の美容術は笑いである」と語ったが、笑顔が多い人ほど魅力的で、しかも長生きであると言われている。外見でもっとも大切なのは笑顔かもしれない。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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