熊田曜子も知らない大人のおもちゃの歴史
エンタメ・2021-10-17 18:30「週刊文春」によると、熊田曜子が、夫A氏によって不貞行為の慰謝料を求める訴訟を起こされたそうな。不当行為の証拠として、熊田氏の外出用バッグに入れていた大人のおもちゃから、熊田氏の体液とともに、相手男性の精液が検出されたとのこと。熊田氏側は、事実無根と否定しているとか。
熊田氏のバッグに入っていたとされているのは「ウーマナイザー」という女性用の高級品の大人のおもちゃであったとされている。
女性用の大人のおもちゃといえば、男性器の形をしたディルド(張り型)は、石器時代からあったらしい。そして現代では電動が主流。これらは女性用のオナニーグッズというだけではなく、男性が女性を楽しませるために使用していた。
さて、レイチェル・P・メインズの著作『ヴァイブレーターの文化史』によると、中世の欧米では、婦人病や精神疾患などは子宮の病気(ヒステリー)と考えられていた。
性について厳しいキリスト教世界では、体位は正常位のみで他は異常。(そもそも正常位という名称は欧米からの訳語なのだが、正常位を正常というのがイヤハヤナントモである)性行為で快楽を感じてはならず、また男たちは女性に性欲はないと思い込んでいた時代である。
女性の病気でありヒステリーの治療法は、医者が女性患者の性器をマッサージすることであったという。性的に抑圧されモヤモヤしたりイライラしたご婦人たちは、医者に行き思い存分性的抑圧を解消した。
しかしこの治療は医者にとって技術と体力のいる仕事であった。19世紀から20世紀にかけて電動の治療用マッサージ器が登場し、ご家庭で使用することができるようになった。表向きは「頭痛の治療」や「しわの除去」などが目的とされていたが、購入者がどういう使い方をしたのかは、読者の想像にお任せする。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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