不機嫌は損! 上機嫌な人のほうが幸せで長生きする

エンタメ・2022-08-01 18:25
不機嫌は損! 上機嫌な人のほうが幸せで長生きする
閉じる

あなたの周囲にいつも不機嫌な人っていませんか? その人は嫌われている人である確率が高いと思われます。不機嫌な人が好きなんて物好きはまあ少ないでしょうから。

ではなぜその人は不機嫌なのでしょう? それはわがままだからです。

世の中で不機嫌が許されるのは赤ちゃんだけです。赤ちゃんが不機嫌なのは、オッパイが飲みたいとか、ウンチを何とかしてくれとか、眠たいとか、自分ひとりでは何とも解決できない不満をママに訴えているからです。

赤ちゃんはそれでいいのですが、大人の人が不満のために他人に当たったり、不機嫌でいることはそれだけで迷惑です。

ただし不機嫌な人にはメリットがあります。それは誰かが気を使ってくれるからです。ある意味不機嫌な人は「誰かに気を使ってほしくて」不機嫌でいるのかもしれません。つまり不機嫌な人は、わがままな赤ちゃんと同じなのです。

では一方、上機嫌な人はどうでしょうか? 嫌われる確率は少なそうです。上機嫌に関してはちょっと興味深いデータがあります。

ケンタッキー大学が行った修道院の尼僧180人を対象にした「幸せ度と寿命」という長期の追跡研究によると、修道院に入所したとき「幸せだ」と感じていた尼僧の寿命は93.5歳。「あまり幸せだと感じていない」尼僧の寿命は86.6歳と、約7年の開きがあったといいます。

尼僧たちは、酒もタバコもやらず、同じ食事をして同じ時間に寝る生活をしているわけですが、心の持ち方で寿命に大きな差が出たようなのです。

また、人間の「機嫌」というものは、自分でかなりの部分コントロールが可能です。皆さんも見たことありませんか? すごく不機嫌で怒鳴り散らしていたような人に、お客様から電話があったとたん「はい、いつもお世話になってます~」なんて猫なで声に豹変する人。

そういう人は感情がコントロールできるのに、あえて不機嫌でいるわけです。当たり前ですが、感情がコントロールできるなら、上機嫌にもなれるはずです。

ハーバード大学医学部のテイラー博士によると、脳が怒りを感じたとき「怒りのホルモン」が約90秒流れるそうです。本来、それで怒りの感情はなくなるはずなのですが、それ以上の時間怒っているとすれば、それは「自分で怒り続けることを選んでいる」ということになるそうです。

いかがでしょう? 不機嫌だと嫌われ上機嫌だと好かれ、さらに長生きです。不機嫌は損で上機嫌はお得とも言えそうです。そして今の時代上機嫌は社会人のマナーでもあります。さてみなさん、きょうも上機嫌でいきましょう。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

関連記事
関連タグ
エンタメ新着記事