携帯電話(スマートフォン)が恋愛と不倫を変えた

エンタメ・2022-01-12 18:09
携帯電話(スマートフォン)が恋愛と不倫を変えた
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1990年代後半、携帯電話が普及しだすのですが、それで大きく変わったのが、恋愛事情です。携帯電話がなかった時代、若者が彼氏・彼女に連絡をとるには、固定電話しかなく、電話で彼氏・彼女と話すには、他の家族という大きな壁がありました。

娘さんに電話をしたら、お父さんが出てきて切られてしまったり、お母さんが出てきて根掘り葉掘り聞かれたりすることがあったのです。

若者の恋愛ならまだいいのですが、不倫関係の場合、相手の旦那さんや奥さんが出てしまい、それがきっかけで修羅場になどということも、あったそうな。

2000年代に急速に普及しはじめた携帯電話の普及率と、主婦の浮気率はあきらかに相関関係があり、さらにスマホの時代になり、LINEやメールだと声を出さずとも意思疎通ができるようになりました。

その変わりLINEなどを見られ、そこから浮気がバレて修羅場にということも増えているそうです。また、LINE、Facebook、Twitter、InstagramといったSNSは「恋人や不倫相手を探す道具」としても使われるようにもなりました。

つまり、スマホは出会いだけではなく、24時間不倫相手と連絡を取り合う道具としても、使われるようになったのです。ある婚活サービス会社の調査によると、23%がSNSで交際相手を見つけ、「別れたらブロック」は“あり”は55.9%。34.4%が別れても相手のSNSをチェックしているといいます。

他にも結婚しても、マッチングアプリをやめられないという人も少なくないとか。気軽に出会え、気軽に別れることはできるけど、破局後も友だちの友だちとして、SNSで繋がっているのが現代の恋愛事情。

SNSに何気なく投稿した異性との写真が原因で、ケンカになったり疑われたりもあるそうな。SNSのおかげで彼氏・彼女がこれまで知られないはずのことまで、知られてしまうようになったともいえます。

スマホは便利な道具だけど、一つ間違えば一瞬で破綻の原因になりかねない道具なのです。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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