埼玉猟銃立てこもり事件 世の中には本当のクズがいる

社会・2022-02-13 15:50
埼玉猟銃立てこもり事件 世の中には本当のクズがいる
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2022年1月27日、埼玉県ふじみ野市で「立てこもり事件」が発生した。66歳男性が散弾銃を持って実家に立てこもり、男性の母親を出張治療していた医師、医学療法士、相談員らが呼び出され人質となった事件である。

結果として翌日に警察の突入で事件は解決したが、人質の医師は胸部を撃たれて死亡、理学療法士は胸部を撃たれ重症。

容疑者の渡辺宏は亡くなった90代の母親の年金で暮らしていたという。渡辺容疑者は1955年11月東京都江戸川区で誕生。親からは溺愛され、何不自由なく育ったという。

高校卒業後は信用金庫に就職、26歳の若さで一軒家を新築。しかし29歳のときに信用金庫の金を使い込み懲戒解雇となる。ここから渡辺容疑者の転落がはじまる。住宅ローンが払えなくなり、闇金や知り合いから借金を重ね夜逃げ。

このとき渡辺容疑者を溺愛していたはずの両親は、ローンを立て替えようともせず離婚。渡辺容疑者は母親の年金で暮らしていたという。

母親に持病があり病院に行くも、母親のことを思ってだろうが、待ち時間の順番が守れず大声で暴言をはき怒鳴るなど次々に問題を起こし、病院も転々と変え、介護事業者にも金を払わない。

他の問題として、2丁も猟銃を所持していたことだ。本来猟銃など所持許可は厳しく、同居人も含めて精神障害などの病気にかかっている者は許可されない。それも3年に1度の許可更新をする度に、精神科医の診断書が必要など、ハードルは高い。精神科医の診断を受けて申請が通っていたということは、容疑者には責任能力がある人物であったということだ。

供述では「お母さんが死に、希望が無くなったので、お世話になった医者を殺して自殺しようと思った」と言っている。最近連続して起こっている拡大自殺だ。

世の中には、このようなクズが一定数いる。社会はこのような人物とどのように接していけばいいのだろうか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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