リベラル化する世界。日本は?

社会・2020-12-27 10:52

リベラル政党の支持者から「若者は保守化している」などといったことを聞くことがある。本当だろうか? 実のところ世界は欧米を中心にリベラル化していると言われている。だとすると、日本は時代に逆行しているのだろうか? その前にリベラルと、その対義語である保守について定義しておこう。

【リベラル】 自由主義、革新、個人の自由、個性を重んずるさま
【保守】 保守主義 旧来の風習・伝統を重んじ、それを守ろうとすること

この項では上記をリベラルと保守の定義としておく。
さて「若者は右傾化している」のは本当かという問いだが、ここにちょっと面白い研究がある。読売新聞社と早稲田大学が2017年に行った調査では、40代以下だと自民党は「リベラル」、共産党は「保守」と考えているというのだ。

つまり40代以下の層は、例えば「護憲派だからリベラル」とか「憲法改正派だから保守派」といったといった昔ながらの考え方ではなく、「え? 改正反対なら保守的じゃん。自由主義とか革新なら、いまあるものをどんどん改革していくはず」と、文字通りに解釈していると言える。

橘玲著『事実VS本能』(集英社)によると、早稲田大学社会科学総合学術院准教授の遠藤晶久氏が、『世界価値観調査』より1995~1998年、2005~2009年、2010~2014年の先進民主主義諸国の右派・左派の推移を比較したところ「日本の若者が右傾化しているという証拠はない」とのこと。

それだけではなく、シニア層においても、右派が減少しているとのことだ。

世界も日本もリベラル傾向にあるが、日本のリベラルを自称している野党が、若者に保守と思われていることになんと言うべきであろうか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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