日本の左派はこのまま沈んでいくのか?

社会・2021-12-16 10:16

戦後の左派はどちらかというと、インテリとか良識的な人に好まれ、右派は、街宣車や暴力的なイメージが、戦後の昭和や20世紀後半にはあった。

そのイメージも、21世紀になるとずいぶんと変わった。権力批判で左寄りの新聞といえば、朝日新聞があるが、多くの人が「朝日は捏造するから信用できない」と朝日離れを起こして久しい。この朝日新聞の捏造代表例は、いまも国際問題になっている『従軍慰安婦問題』だ。

これを最初に記事にしたのは、であった。しかしこの記事は「虚偽」であり、朝日新聞は2014年に、この記事を含めた従軍慰安婦報道の間違いを認めている。

また、1989年4月20日の夕刊で「沖縄県西表島のサンゴに、K・Yと書かれた落書きがある」という記事を捏造して信用を失っている。
これらのことがあり、2018年の大新聞でもっとも信頼度が低かったのが朝日新聞だ。

左派系の政党はどうだろう? 右派政党と言われる日本維新の会は、衆院選で議席数を4倍近く増やし、読売新聞やJNNの世論調査によると、政党支持率では、左派の立憲民主党を上回り野党第一党になりつつある勢いだ。
社民党の支持率は、選挙ドットコムとJX通信社のネット調査によると、本年12月はなんと「0%」であった。

かつて政権交代まではたした「民主党」は、国民から信用を失い、立憲民主党と名を変えた今も支持率10%を超えることができないままだ。さらに立民は共産党と組むことで、より一層左寄りのイメージが強くなった。

なぜこうも日本の左派は人気がなくなってしまったのだろう? おそらく旧社会党も旧民主党も一度は政権を取ったものの、国民の信用を失ってしまったのではないだろうか?

護憲、反原発、反安保法制が必ずしも悪いとは言わないが、それだけでは、人々の心を動かすことはできない。日本の左派はこのまま沈んでいくのだろうか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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