覚せい剤はやめられるのか?
エンタメ・2022-02-26 19:09元KAT-TUNの田中聖容疑者が、覚醒剤所持の疑いで逮捕された。田中容疑者は現時点で、使用について否認しているようだ。
田中容疑者は2017年、渋谷区の路上で大麻を所持していたとして逮捕されたが、このときは大麻使用を認めたが不起訴処分になっている。大麻の法律はちょっと変わっていて、なぜか吸っても罪にならないが、所持や譲渡すれば罪となる。
大麻はここ数年で検挙者が急増している薬物だ。特に検挙者の約6割が30歳以下だという。「大麻は依存性が少ない」「海外の多くの国で認められている」という人も多いが、大麻は覚せい剤やヘロインなどの『ゲートウェイドラッグ(入門薬物)』と呼ばれ、米国の研究によると、大麻使用者の26%が、後にハードな違法薬物を使い始めたというから甘く見てはいけない。
さて覚せい剤だが、かつて「覚せい剤やめますか? 人間やめますか?」というコピーが盛んに流され、まるで一度でも覚せい剤をやると、二度とやめられなくなり廃人になってしまうようなイメージすらあった。
だが意外なことに、覚せい剤の有害性はとても強いが、依存性はお酒やタバコより弱いらしい。しかし、世の中にはそのお酒やタバコをやめられないという人も多い。
やめられないのは、覚せい剤はもちろん、お酒もタバコも脳内に快楽物質が分泌されるということが一つ。もう一つは、本人の孤独感や孤立感が大きいらしい。覚せい剤の再犯率は6割を超えるというが、例え検挙されてもその後暖かく迎えてくれる家族や居場所があると再犯率は下がるという。
ちなみに芸能人に覚せい剤等で捕まる人が多いように見えるのは、捕まると必ず報道されてしまうため、違法薬物への啓蒙効果が高いので、警察や麻薬取締官に目を付けられやすいからだという。
田中容疑者の起訴不起訴などはまだわからないが、もし有罪なら1日も早く立ち直ってほしいと思うばかりである。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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