人の処女や童貞を笑うな

エンタメ・2022-02-02 20:47

人は誰でもはじめは処女や童貞です。しかし人は大人に近づくにしたがい「早く経験しなきゃ」などと焦ってしまう人も多いようです。では人はいつ頃、処女や童貞ではなくなるのでしょう? 今回は2013年にコンドームメーカーの相模ゴム工業さんの調査データを紹介しましょう。

20代童貞 40.6% 20代処女 25.5%
30代童貞 9.5% 30代処女 5.1%
40代童貞 3.7% 40代処女 2.0%
50代童貞 1.5% 50代処女 1.7%
60代童貞 0.5% 60代処女 1.0%

という結果でした。他のデータだと、30~34歳の未婚者4~5人に1人が処女や童貞というものもあります。

人によっては「女性はともかく男性は性風俗というものがあるのだから、さっさとそこですませちゃえばいいじゃないか」という人もいますが、性というのは極めてプライベートなもので、他人がどうこういうものではないでしょう。

昭和の前半くらいの時代まで、人は結婚して(つまり性交をして)当たり前の時代でした。1950年(昭和25)の生涯未婚率は、わずかに男性1.5%、女性1.4%でした。

その後生涯未婚率はどんどん上昇し、男25.7%、女16.4%となります。その理由のひとつとして、お見合い結婚が減り、恋愛結婚が主流になったことが挙げられます。

戦後まもなくの頃は、ほとんどの人がお見合いで結婚していましたが、その後恋愛結婚が増え、それが1960年代半ばに逆転します。そしていまや結婚する人のほとんどが、恋愛結婚。いまやお見合い結婚は特殊な例となりつつあります。

これが何を表しているかというと、異性とコミュニケーションを取るのが苦手な人にとって、異性との交際はとてもハードルが高くなってしまったということです。

また容姿、学歴、収入などに劣等感を植え付けられてしまった人は、恋愛に対しなかなか積極的になれません。ネットで無料AVが観られる時代、交際相手なんかいらないという人も増えているとか。この傾向は、今後も増えていくことでしょう。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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