怒りっぽい人って赤ちゃんなんです

エンタメ・2022-01-27 10:27
怒りっぽい人って赤ちゃんなんです
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世の中には、いつも怒っていたり、怒鳴っている人がいる。そういった人は、どういう人でどういう心理なのであろうか?

まず年齢的には高齢者が多い。いまやキレる高齢者は急増していて、暴行で検挙された高齢者は20年前の約40倍というから驚きだ。これは脳の老化により萎縮が起こり、怒りの感情を抑えにくくなるためだという。脳の老化は40代からはじまる人もいるそうだから、中年になったら気をつけたいところだ。

また若い人でも、脳の前頭前野(知性をつかさどる部分)が未発達であったり、脳が活発に働かない場合も怒りやすくなるという。

他に怒りっぽい人は、ストレス耐性が低いことが知られている。ささいなことで不安になってイライラし、感情的になってしまう人がそうだ。これは傷つきやすい人も入る。

人が怒りを表現する裏側には「支配や主導権争い」や「自分の身や立場を守りたい」という気持ちが隠れている。

これらを見ると怒りっぽい人とは「脳の萎縮や未発達」「不安になりやすく感情的で傷つきやすい」「支配や主導権争い・自分の身や立場を守りたい」人ということと言える。

こういう人を我々は知っている。それは赤ちゃんだ。しかしそれが許されるのは赤ちゃんだけ。残念なことに怒りっぽい人は周囲が悪く自分は悪くないと思っている。当然嫌われやすくなる。

さらに怒りっぽい人や、よく怒鳴る人というのは【相手を選んでいる】ということを忘れてはならない。多くの場合、自分より立場が上の人や強い人に対しては、いきなり怒鳴りつけたりしない。

実はほとんどの人は怒りをコントロールできるし、しているのだ。例えば子どもに金切り声をあげて叱っているお母さんに、誰か大切な人から電話がかかってきたとき、一瞬にしてよそ行きの口調に変わることを見てもわかるだろう。

怒りっぽい人に言えることは一つだ。「もうそろそろ赤ちゃんのマネはやめたら?」である。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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