俳優・モーションアクターそしてアクション監督 三元雅芸とは
エンタメ・2022-09-06 18:15ジャッキー・チェンに憧れた少年が、高校時代にアクションチームに入り、デパートの屋上などでヒーローショーなどをし、大学卒業後、一度は堅実な信用金庫に就職するも、夢断ちがたく上京、得意なアクションを活かして俳優になり、やがてアクション監督もするようになった男がいる。それが三元雅芸(みもとまさのり)だ。
三元雅芸と言ってもアクション映画ファン以外、知らない人が多いかもしれない。しかしあるモノを通してなら三元氏の動きを観た人は多いはずだ。「あるモノ」とはゲームの中である。
もっとわかりやすく言えば「ゲームの中の人」であり、キャラクターに動きを当てる俳優である。それをモーションアクターという。
三元氏は『龍が如く』の2作目から現在まで主役やその他の役もやっているのだ。実は筆者と三元氏は友人であり、三元氏が近所に住んでいる頃は、毎日ように我が家に遊びに来ていた。ある日、やはり筆者の友人で声優の西凜太朗氏と3人で飲んでいたとき、『龍が如く』の話になり
西凜太朗「ぼく声をやっているんですよ、この前発売になった『龍が如く』の〇〇というキャラクターで」
三元雅芸「え? 西さんの役、動きはぼくです」
なんていう偶然があったりもした。モーションアクターでは『戦国BASARA』シリーズなど数多く出演している。
俳優としては、三池崇史監督作「極道大戦争」でKAERUくんを演じ『第4回ジャパンアクションアワード』に選ばれている。ちなみにそのときの「ベストアクション女優賞」は、清野菜名氏であった。また、西村喜廣監督作品「虎影」では、主演の斎藤工氏と激しいバトルを演じ、主演映画としては園村健介監督作品「HYDRA」などがある。三元氏はアクション映画界でなくてはならない人となりつつあるらしい。
そんな三元氏だが、俳優だけではなく、アクション監督をやるようになり、さらにアクションシーンの編集までやるようになったという。つまり自分でアクションを考え、自分で演じ、自分で動画編集をする。
自分でアクションを考え、自分で演じるアクション俳優は多いと思うのだが、編集までするアクション監督はあまり聞いたことがない。
そんな三元氏が俳優として出演し、アクション監督、アクション編集をやったのが、『H O L Y M O T H E R』という西村喜廣監督作品、主演はトランスジェンダー女優の長崎アンナ氏だという、内容はと聞くと「宇宙人のような人が地球にきてしまった話」であるらしい。
この作品が横浜のシネマノヴェチェントにて独占上映されるという。映期間9月10日~23日で、上映時間は日によって違うようだから、興味のある人は観に行ってはいかがだろう。
そしてまた近いうちに、モーションアクターという仕事についてなど、改めてインタビューしようと思う。
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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