熟女好きが増えているらしいが現実的にはどうなんだろう?

エンタメ・2022-08-25 19:50

有名なアダルトサイト『FANZA』が2018年発表したデーターによると、検索ワードの1位が『熟女』であったらしい。ちなみに2位『巨乳』、3位『痴漢』、4位『人妻』、5位『中出し』である。

このデータを素直に受け止めると、日本人男性が求めている性行為は「熟女で巨乳な人妻に痴漢して中出しすること」ということになる。

確かにいま中年と言われる年齢の女性は、昔にくらべて格段に若く美しくなっているのは事実だろう。いわゆる「熟女ブーム」というものは、2010年くらいから出てきた。90年代のアダルトビデオでは「人妻」というジャンルはあっても、「熟女」というのはなかったように思う。

ではなぜいま「熟女」が好まれるのだろうか? 脳科学者の中野信子氏によると「生まれたとき母親が30歳以上の場合、年上の女性に好感を持つ確率が高い」という。つまり熟女ブームは、晩婚化のため、年齢を重ねてから生まれた子どもが「母親のような」女性を求めるということであるのかもしれない。とすると晩婚化が進んでいるいま、熟女ブームは終わらないということになる。

ただアダルトサイト『FANZA』の年齢別人気検索ワードだと、18~24歳の1位は『痴漢』で『熟女』は10位。25~34歳の1位は『巨乳』で『熟女』は3位であり、35歳以上の年齢層はすべての1位が『熟女』である。どうやら必ずしも若者層に特別人気があるわけではなさそうだ。

本来、男性は若い女性を性交相手に求めるというのが常識であった。その理由は若い女性の方が生殖に有利であるからに他ならない。男性が若い女性を求めるのが本能だとしたら、人間に近いチンパンジーやゴリラも同じであるはずだ。

ところがチンパンジーやゴリラの世界では、若いメスはモテない。モテるのは子どもをすでに生んでいる熟女だという。理由は子育てが上手だかららしい。そういえば江戸時代の離婚率は現代の2倍もあり、再婚率は50%以上と高かった。子持ちのシングルマザーは子どもが生めることや子育てができることが証明されており、引く手あまたであったという。チンパンジーや江戸時代の男性も熟女が人気であったというのはおもしろい。しかもそれがオスの遺伝子を残すためというのもまたおもしろい。

さて、アダルトビデオの任期検索ワードによると、日本人男性が求めている性行為は「熟女で巨乳な人妻に痴漢して中出しすること」とすでに述べた。AVはいわば妄想の世界。現実はどうなのだろう?

婚活業界によると、結婚相手を求めている40代50代の独身男性が、結婚相手に求めるのは20代女性であるため(言ってみれば自分の娘でもおかしくない年齢の女性だ)うまくいかないことが多いらしい。

現代日本人男性の熟女好きは妄想の場合が多いのかもしれないが、何にせよ、年齢を重ねても美しい女性が増えるのは大歓迎だ。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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