人類の祖先はカッパ?【アクア説(水生類人猿説)】

エンタメ・2022-05-25 18:10
人類の祖先はカッパ?【アクア説(水生類人猿説)】
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人類の祖先は、ジャングルからサバンナに出てきたという説がある。人類学ではこれが主流。しかしもう一つ、【アクア説】というものがある。これはジャングルからサバンナに、ではなくジャングルから水辺に住み家を移し、水生生活をしながら進化したというものだ。

アクア説によると、我々の祖先は、肉食獣がうろつくサバンナは危険であるため、水辺に移り、危険があるとすぐに水中に避難する環境を選んだという。

人類は直立二足歩行で移動する。この直立二足歩行によって、脳を下から安定して支えられ、脳は進化して巨大化、知力を得ることができたと。生物の中で直立二足歩行をするのは人類以外ない。

なぜ人類だけ、直立二足歩行ができるようになったかというと、水生生活を続けることで、水中を歩くとき、水の浮力を借りて二本足で立つようになったからだというのだ。

さらに人類の赤ちゃんは、体脂肪をたっぷりとつけて生まれ、赤ちゃんの時から本能的に息を止めて泳げる。人類の赤ちゃんの体脂肪は20%、チンパンジーの赤ちゃんはわずかに4%で、大人のチンパンジーでも10%以下だ。

水生生活には豊かな体脂肪が必要となるし、自由に息を止めることも必要。これは水生哺乳類の特徴ともいえる。チンパンジーは息のコントロールが苦手ゆえに喋れない。クジラ、イルカ、マナティは人類と同じく体毛が少ない。これは水中での抵抗を減らすためだ。

人類は脳が巨大化したため難産になった。しかし水中出産なら、陸上に比べて陣痛も少なく、比較的楽に安全に出産できる。

と、人類はサバンナで進化説より、水生生活で進化したという説の方が信ぴょう性があるとする学者もいる。

しかし水生類人猿とか水生生活とか書いていると、ついカッパのことを思いだしてしまう。カッパが哺乳類であるかどうかは不明だが、我々のご先祖様はカッパそっくりの生活をしていたのかも知れない。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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