トランプ氏を闇の政府と戦っていると思っている人って

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米国には「Qアノン」というトランプ前大統領を「ディープステート（闇の政府）と戦っている光の戦士」や「神に使われた救世主」と信じる人たちがいまだにいる。米国だけではなく、日本にもいてワクチン接種会場や接種するクリニックに乱入して警察沙汰を起こし問題になったりしている。

この人たちは反マスクだったりするのだけど、トランプ氏が「私はマスクなどつけない」と宣言し、でも途中から付け出したことをどう思っているのだろう？

トランプ信者には「コロナは存在しない」という人もいるのだけど、トランプ前大統領自身が感染したことをどう思っているのだろう？

反ワクチンだったりするのだけど、新型コロナワクチンが完成すると、トランプ前大統領が「私はワクチンの父。私が推進したからだ」と自慢したことをどう思っているのだろう？

この人たちは「世界はユダヤに支配されている」と主張しているのだけど、トランプ大統領の娘と娘婿はユダヤ人という事実をどう思っているのだろう？
（トランプの娘、イバンカは婿のジャレッド・クシュナーはユダヤ人で、イバンカはユダヤ教に改宗することで、ユダヤ人になった）

そういえば、トランプ前大統領は消毒液を注射すれば治るとか（下手したら死ぬぞ）、日光でコロナウィルスは死ぬとか（日光浴をしても感染は体内なので関係ない）とか、トンデモなことをさんざん語っていたけど、これについてもどう思っているのだろう？

トランプ氏を信望する「Q」の人たちは、こういった矛盾についてどう思っているのだろう？

ディープステート（略してDSというらしい）などの陰謀論には、矛盾がたくさんあるのだが、気にならないのだろうか？　なんとも不思議な思考をする人たちである。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008～2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。