次期アメリカ大統領はトランプ氏か?

社会・2022-01-28 18:37
次期アメリカ大統領はトランプ氏か?
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就任1年目を迎えたバイデン大統領の支持率が日に日に落ちている。米ニュースサイト「リアルクリアポリティクス」の世論調査では、1月16日現在、バイデン大統領支持率は「不支持52.4%」「支持41.7%」と不支持が多い。

最近のバイデン大統領の演説などを聞いても、力強さはなく老いすら感じる。一方、トランプ前大統領は、意気軒昂、15日にアリゾナ州で大規模集会を行い、前回の大統領選が不正であったことを強調。さらに
「(私が大統領だったころは)プーチン大統領とウクライナ問題はなく、習近平主席と台湾にも問題はなかった。金正恩総書記も、ミサイルを撃たなかった」
とバイデン外交を批判。

さらに今年11月にある中間選挙や、2年後の大統領選について「上院も下院も取り戻す。米国も取り戻す。ホワイトハウスも取り戻す」と、大統領選出馬に意欲を見せ、「バイデン政権は白人差別をしている。白人はコロナの薬はもらえない」など、明らかな虚偽発言にも、集まった支持者たちは熱狂した。

あまりにフェイク発言が多いため、トランプ氏の演説を生中継するテレビ局は一つもなかったが、それでも共和党支持者の7割以上が「前回の大統領選は不正」と考えており、次の中間選挙に出馬する共和党候補者の3分の2が同じ考えを表明している。

そもそも前回の大統領選は「トランプかバイデンか」ではなく「トランプかトランプが嫌か」の選挙であった。

そして1年がたち、バイデン政権が予想以上に弱く不安定になっている。いま米国ではインフレが止まらず、コロナも止まらない。アフガン撤退への不満もある。そのため秋の中間選挙で民主党はかなりのダメージがあると予想されている。

もし中間選挙で共和党が勝ち、トランプ氏が出馬を決めたら、世界はバイデン大統領ではなくむしろトランプ氏に注目するようになるだろう。はたしてトランプショーがまたはじまるのか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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