人工知能は人類を救うか? それとも・・・

エンタメ・2022-02-08 18:39
人工知能は人類を救うか? それとも・・・
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AI(人工知能)の発達がすごい。10年かかると言われていた新型コロナワクチンが1年未満でできたのもAIのおかげだ。いまやAIの活躍はありとあらゆる分野で見ることができる。

その一つが医学分野だ。それは薬を作るだけではない。腕や脚を失った人に【触覚がある】義手や義足の開発。視力や聴力がない人に、視力や聴力を与える研究がすすみ実用化は目の前だ。

よりコンパクトで負担の少ない人工臓器、人工ではなく臓器や皮膚をいつまでも若々しく保ち、再生する研究。

記憶力や思考能力、知能指数を爆上げさせる薬や装置。これらは決してSF物語ではなく、いま研究開発されており、実用化されつつある。AIのおかげで人類は不死の超人に近づいているのかもしれない。

「仮にそういうものがAIによって現実化しても、使えるのは一部の富豪や権力者のみで、我々圧倒的多数の大衆はそれら、AIによってアップデートされた富豪や権力者の奴隷になるだけだ」

という人も多い。だがそれは19世紀以前の古い陰謀論だ。20世紀になると権力者層は、大衆に教育を与え、大衆が豊かになるためにあらゆるテクノロジーを与えた。その方が富豪や権力者にとって都合がいいからだ。

現に1950年代に大金持ちしか受けられなかった高額医療を、健康保険やジェネリック医薬品で安価に手に入れることができ、大衆の平均寿命は30年以上延びた。いまは金持ちしか受けることができない医療も、やがて大衆向けになるだろう。

ただ問題は人間を超えた知能を持ったAIが、いつまでも【人間のための機械】でいてくれるかどうかわからないところにある。AIが自我に目覚め、自己増殖をはじめるようになったら、人間を必要としなくなり滅亡させようとしたり、支配したりするようになるかもしれない。

少なくとも地球という星にとって、もっとも邪魔なのは人間であるのは間違いなさそうだからだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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