はやくも空爆! バイデン新大統領は決して平和の使者ではない

社会・2021-02-26 18:08
はやくも空爆! バイデン新大統領は決して平和の使者ではない
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バイデン大統領の指示で、米軍がシリア東部のイランを後ろ盾にしている武装組織が空爆した。大統領就任後わずかに一か月後のことである。

日本人の中には、民主党のバイデン氏は共和党のトランプ氏に比べて平和的というイメージを持っている人がいる。

残念ながら、それは当たらない。太平洋戦争を主導し日本に東京大空襲や原爆投下は民主党政権下である。その後に起こった朝鮮戦争に介入したのも民主党政権時代。ベトナム戦争に正規軍を送ったケネディも民主党。

これらの戦争の場合、民主党が戦争を起こし、共和党が戦争を終結している。まあこれは、民主党が戦争好きで共和党が平和的という意味ではない。【たまたまその時代に政権をとっていたのが民主党であった】というだけのこと。

さてバイデン大統領である。バイデン氏は大統領選挙中、親中派と言われていた。ところがバイデン氏が大統領に就任するや、就任式に台湾の駐米代表である蕭美琴(しょうびきん)氏を正式招待した。これは中国に対してビンタを張るような行為である。

就任後の電話会談では、欧州の主要国、日韓豪などの首脳と電話会談行った3週間後に中国の習近平と電話会談をしている。つまり友好国との連携確認後に中国と会談をしたわけだ。どうもバイデン大統領はトランプ氏以上に、用意周到で中国に対しているようだ。

さらに尖閣列島に関しては、1月末に菅首相との電話会談で「核戦力を含む軍事力で日本を守る「拡大抑止」の提供に対するアメリカの決意を改めて確認した」という。

つまり「尖閣で中国が侵攻してくれば米軍が防ぐ」という宣言でもある。これもトランプ氏時代にはなかったことで、対中国への強気がうかがえる。

尖閣、台湾など東シナ海を米中がにらみ合うなか、日本人はバイデン新大統領を平和的な人などと子どもじみた幻想を描かないことだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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