どんな人と付き合い、どんな言葉を聞き、どんな文章を読むかで人生は変わる
エンタメ・2022-09-28 20:09人間という文字は人の間と書きます。『語源由来辞典』というサイトによると、
【意味】
「人間とは、ひと。人類。人柄。人物。」
【人間の語源・由来】
「人間は、仏教語でサンスクリット語「mamusya」の漢訳。
仏教語としての「人間」は、「世の中」「世間」「人の世」を意味した言葉で、「人間」に「人」そのもの意味が加わったのは江戸時代以降である。」
元々の意味は世の中とか世間であったのが、江戸時代以降に「ヒューマン」の意味を持つようになったようです。おそらく人は社会を持つところから「人」=「人間」となったのでしょう。
中国戦国時代の思想家、荀子は「その人を知りたければ、その友をみよ」と言いました。人というものは、同じような環境や考えの人と付き合うようになるものです。中学高校生くらいだと、同じクラスでも勉強好きのグループ、音楽好きのグループ、ワルそうなグループなど付き合う人が分かれてきます。
そして人は、同じレベルの人同士が親しくなり、お互いに影響し合って生きていきます。相手の発している言葉に影響され、また自分が喋る言葉も自分の脳内に響き渡り、自分自身に大きな影響を与えます。
よって自己肯定的な友人を持ち、お互いに肯定的な言葉を交わし合っていると、その人はますます自己肯定的になるし、悪口ばかり言う人と親しく付き合っていると、自分も似たような話題を提供するようになることでしょう。
だからどんな人と付き合うかということが、とても大切になってきます。
またどんな文章を読むか、いまは情報過多の時代ですから、SNSなどで自分の好きな思想の情報のみを得ることができ、価値観の似た者同士で交流し、共感し合うことにより、意見や見る世界がかたよってしまうことがあります。
多くの人は、いろいろな情報や意見に対して、バランスを取って接していますが、それができない人は、かたよった意見のみを集めるようになり、それがその人の常識になり正義となる場合もあります。
人間とは「人と人の間」に存在します。人は決して1人では生きていけません。常に親や家族も含めた他人の影響を受けています。
どんな人と付き合い、どんな言葉を聞き、どんな文章を読むかで人生は変わります。
「私の周りにはロクな男がいない」と嘆いている女性がいるとしましょう。それはその女性が、ロクな男しかいないレベルや環境にいるからです。
もし上のレベルやランクを求めるならば、その人自身が上のレベルやランクにならないと、ムリをして上のレベルの人たちと付き合っても、疲れてしまうだけで、やがてついて行けなくなるでしょう。
「その人を知りたければ、その友をみよ」
―荀子―
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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