人生はすべて運である。では運を良くする方法はあるのか?

エンタメ・2023-01-14 18:02
人生はすべて運である。では運を良くする方法はあるのか?
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この話をする前に、運の定義をしておこう。この場では
【運とは、その人の意思や努力ではどうしようもない巡り合わせ】
としておこう。

【その人の意思や努力ではどうしようもない】ものにはどんなものがあるのか?
生まれがそうであろう。どんな国や場所、どんな親に生まれるかは本人ではどうしようもない。

優しく裕福な親の元に生まれるか、虐待を繰り返す貧しい親の元に生まれるかは本人にはどうしようもない。障害を持って生まれてくる人もいるかと思えば、とても健康な体で生まれる人もいる。

いつの時代に生まれるかもその人の人生を大きく変える。
就職氷河期に就活をしなければならなかった人の中には、いまでも正社員希望だったのになれず、派遣やフリーターで生活をしている人がいる。それがいまもっとも日本で人口が多い40代だ。
そういった人の中には収入の低さや生活の不安定さから結婚ができない人もいる。

それ以外でも、人生というのは決断の連続で、いつだって「人生の岐路」に立っているといっていい。
あなた自身でも「もしあのときああしていれば、人生は変わっていた」という場面がいくつもあるに違いない。
しかしその「人生の岐路」に戻ることはもうできないのだ。できることはこれから起こる「人生の岐路」にどう対応するかだけだ。

ではどうすればいいのか? 運の中には「出会い」や「縁」というものがある。
人はどんな人と出会い付き合うかによって変わってくるからだ。同じ遺伝子である一卵性双生児でも、環境や付き合う人の違いで、一方はエリートに、もう一方は犯罪者になることもある。

運とは他人が運んでくるものだ。
どんな運かは付き合っている他人による。
「朱に交われば赤くなる」というがごとく、愚痴ばかりのネガティブすぎる人とばかり付き合っているとその影響を受ける可能性が高い。またそういう人が幸運を運んでくる確率は低かろう。
逆に言えば、そういう人に自分がならないようにした方がいい。「類は友を呼ぶ」法則で、あなたがそうならあなたの周りは、そういった人ばかりになるからだ。

ぶっちゃけた話、エリート層の恋人は同じようなエリート層である場合が多く、ヤンキーの彼女がビッチである確率が多いように、自分の水準によって、付き合う人も変わってくる。

と、すれば自分の水準を上げるように努力し、付き合う人を選ぶことが今後の運を左右すると言える。

経営の神様松下幸之助は「成功するかどうかは90%が運」といったという。残りの10%が努力や才能であると。

たとえ一分後でも未来のことは誰にもわからない。
人間はいつも人生の岐路に立っている。
そしてどちらの道を選ぶかの最終選択者はあなたで、どんな理由にせよ責任を取るのはあなただ。

すべての人間は生きるために人生の岐路を、その場で最善と思える道を選んできた。あなたがいま生きているのは、それだけで幸運であったと言える。あとはこれからだ。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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