米大統領選後の暴動や内戦に備えて銃を買う人たち

社会・2020-11-04 16:04
米大統領選後の暴動や内戦に備えて銃を買う人たち
閉じる

「米大統領選のあと、暴動や内戦が起こるのではないか」と考え、アメリカでは自衛のために銃を買う人が急増している。

「内戦なんて大げさな」と思う人もいるかも知れないが、米世論調査会社「ラスムセン」が1000人を対象にした世論調査の結果、有権者の3人に1人が「南北戦争のような内戦が起こると」と答えているという。

原因はトランプ大統領による分断。また最近起こったデモでは、デモに便乗した略奪も横行している。ミシガン州では先月、極右武装集団のメンバーたちが、トランプ大統領と対立した、ウィットマー知事の拉致・殺害を計画したとして逮捕されている。

筆者がこれを書いている11月4日は米大統領選の開票が行われている最中だが、ノースカロライナ州の投票所でトランプ大統領の帽子をかぶっている男が、バイデン支持者を銃で脅し逮捕されるという事件も起きた。

そんなこともあり、アメリカ市民は自ら銃を買って自分の身は自分で守ろうという思いが強い。

ある女性は言った。

「わたしは一人暮らしだから銃が必要なの」

アメリカには約3億丁、つまり一人一丁分の銃があり、自殺等を含めると、1日約100人の人が銃で死亡する。

それだけ大きな被害があるのに、アメリカでは銃の【規制強化】は望んでも【撤廃】まではいかない。

「銃がなかったら誰が自分を守ってくれるというんだ? 警察? 保安官? 彼らは犯罪者が襲い掛かってきたら、すぐに守ってくれるのか? 警察を呼んでいる間に殺されてしまう」

この理論で彼らは銃を買う。選挙後、暴動などで銃による被害者が出ないことを祈るばかりだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

関連記事
社会新着記事