ショック! お酒は百害あって一利なし⁉

エンタメ・2021-06-29 18:46
ショック! お酒は百害あって一利なし⁉
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人類とお酒の縁は深い。どれくらい深いかというと、人類は約1万年前に農耕を始めるわけだが、その理由が食料を安定的に得るためというより、なんとお酒を造りたかったからという仮説がある。

人類最古の遺跡とも言われるトルコのギョベクリ・テペに、コムギからお酒を造った痕跡があったのだ。
この遺跡のあたりは、人類が農耕を始めた地なのだが、遺跡は農耕が生まれる前に作られたと考えられている。よって、農耕誕生前にすでに酒造りが行われていたのかもしれないというのだ。

人類とお酒との出会いは、まだ人類がチンパンジーやゴリラと分かれていないころだと言われている。その頃、完熟し発酵し、ややアルコールに変化している果物を食べたり果汁を飲んだりしていたという。いまでも野生のチンパンジーが発酵したヤシの樹液を飲んで酔っ払っているところが目撃されることがあるという。

そんなお酒だが、昔から「酒は百薬の長」「適量の酒は健康にいい」と言われてきた。しかし最近になって、わずかなお酒でも「百害あって一利なし」であることが、わかってきたらしい。

世界保健機関(WHO)によると、お酒が原因となる病気や障害は200以上もあり、全世界で年間に330万人が亡くなっているという。

また、少量のお酒でも健康リスクがあるということもわかってきた。死亡リスクを高めない飲酒量は、純アルコールに換算して週に100gが上限あるらしい。100gとは大さじ6と3分の2であるそうな。酒飲みの筆者にとってこれは飲んだうちに入らない。

先日もトラックの運転手が小学生の列に突っ込み児童5人が死傷するという痛ましい事件があった。飲酒運転であった。

酒を飲んでの暴力暴言でトラブルになることも多い。いまは嫌煙の時代だが、やがて嫌酒の時代が来るのかもしれない。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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